私も35ミリの場合、24mm〜50mmズームをよく使います。
標準レンズと言われているレンズがあります。
35ミリカメラの場合、50ミリレンズがそれですね。
焦点距離50ミリのレンズは人間の明視出来る視覚とほぼ一致するという特徴を持って
います。
標準レンズが捉えた対象物のパースペクティブは人間の肉眼で捉えたそれと近似して
いるのである。
現実に見える現象をきわめて人間の目に近い状態で再現し、その写真を見る人達に
実際に見ているかのような実感を抱かせる視覚効果が期待出来るという事。
35ミリカメラに50ミリレンズを付け、右目をファインダーに当ててのぞき込む。
そして左目を明けて、両目で一点を凝視すると、まったく同一の像を結びます。
これは上記の特徴を確認出来るという事ですね。
これは標準レンズとしての50mmの画角を持っているから、肉眼で見える絵を重視しよう
という思いからなのでが、実際には24mm側を多用しています。
これは私の撮り方によるところが大きいのですね。
私はファインダーの中で構図を決めますが、必ずいくらかのトリミングの出来る余裕を
持って撮ります。
手持ちで撮った場合、微妙に水平線が傾いたり、シンメトリーを狙っていてもずれたり
します。
それらを撮影後にトリミングで救済出来るようにという配慮からです。
極端な場合、24mmで撮った画像でも作品として使うのは中央の1/4程度という事もありま
す。
という事は、24mmではあってもトリミング後の画像は50mmで撮ったものと近似になる場
合もあるのですね。
ですから私にとって超広角は本来の画角をそのまま使うというレンズではないようなの
です、というよりは、それこそが私にとっての標準レンズと言えるのかもしれません。