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《 第五十七話 運転免許証 》


平成19年6月8日までに運転免許制度が変わるそうです。
これまで四輪は
 普通免許
  車両総重量8トン未満
  最大積載量5トン未満
  乗車定員11人未満
 大型免許
  車両総重量8トン以上
  最大積載量5トン以上
  乗車定員11人以上
と区分されていましたが、改正法では
 普通免許
  車両総重量5トン未満
  最大積載量3トン未満
  乗車定員11人未満
 中型免許
  車両総重量11トン未満
  最大積載量6.5トン未満
  乗車定員30人未満
 大型免許
  車両総重量11トン以上
  最大積載量6.5トン以上
  乗車定員30人以上
となり、中型四輪免許というのが新設されるというのです。
ではこれまで普通免許を取得していて4トントラックに乗って仕事をしていた人達は
新手に中型免許を取らなければ仕事が出来なくなるのか?
ではなく、改正日までに普通免許を取得している人達に対しては「限定中型四輪免許」
というのが交付され、これまでの
  車両総重量8トン未満
  最大積載量5トン未満
  乗車定員11人未満
の車には乗れますという事です。
つまり既得権は守ってあげますよ、という配慮なんですね。

で、私の場合、次回の免許更新で
 大型二輪
 普通
 中型四輪(限定)
という表示になるのです。
限定と付くのは癪ですが、なんだか免許がただでもらえるみたいで嬉しかったりします。

私は高校生の時に自動二輪免許を取りました。
当時は125ccのバイクで試験場を一周するだけで免許がもらえ、中型二輪や大型二輪の
区分のなかった時代ですから、その免許で下は原付50ccから上はハーレー1200ccまで
乗れたのです。
その後、小型.中型.限定解除と区分されましたがそのたびに私の免許は一番大きなところ
に区分され、現在では大型二輪となっています。
まさに既得権益を甘受している状況です。
今回の制度改革でも現状維持ではありますが既得権は守られた訳で、ええもんやなあと
いう気持ちは隠せません。

ちなみに私の父親は昭和二十年後半に自動二輪免許を取りました。
当時もまた125ccで試験場一周するだけという試験であったそうな。
で、当時は自動二輪免許でオート三輪に乗る事が出来たのです。
その後、軽四免許が新設されオート三輪が軽四に区分されると、それまでの自動二輪
免許取得者には無試験で軽四免許が交付された。
そしてまたその後、軽四免許が廃止され普通免許に一本化されると、それまで軽四免許
取得者はまたまた無試験で普通免許が交付された。
そう、つまり私の父親は125ccのテスト車で試験を受け、自動二輪免許を取っただけで
今回の改正後には(父はもうなくなっていますが、もし生きていたら)
 大型二輪
 普通
 中型四輪(限定)
これだけの免許保持者となっていたのです。
既得権というのはすごいです。
免許でもなんでも取っておけるものは出来るだけ早く取得しておくべきであるという
典型でありますね。

みなさん、免許は早めに取っていますか。


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憂想堂
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