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京都府京都市伏見区 伏見銘酒共同組合
メジャー産地伏見に参りました。
そのトップは一寸毛色の変わった蔵です。
今風に言えば、OEM生産委託。共有する生産設備を加盟する蔵元のオーダーによりレシピ通りに生産しております。
設備の老朽化、杜氏他の高齢化の対策と事です。
ちなみにメンバーはこの5社
「山本本家(神聖)」その昔、伴淳三郎出演のCM(昭和37年)の「かあちゃん、いっぱい、やっか」を覚えている人はだいぶ歳です。
http://yamamotohonke.jp/
「豊澤本店(豊祝)」先に紹介した奈良豊澤酒造の同系です。だから銘柄も同じ。
大阪の玉造に直売所があります。
http://homepage2.nifty.com/housyuku/
「鶴正酒造(鶴正宗)」古株ですが色々厳しいみたいです。
http://www.fushimi.or.jp/brewery/tsurumasa.html
「向島酒造(ふり袖)」廃業したようで、最新のリストからはずれているようです。
「平和酒造(慶長)」蔵の維持が厳しく手放したとの事。
元は桶売り専門だったが、一種の復帰組ってとこでしょうか。
http://www.fushimi.or.jp/brewery/heiwa.html
同じ看板の裏側に「京姫」と「世界鷹」とあるのは何か意味があるのかもしれませぬ。
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京都府京都市伏見区 伏見大手酒造会社
灘伏見となれば、どうしても全国区の大手メーカーが入って参りますので、一応軽く流しておきます。
伏見の三大メジャー
「月桂冠」写真は月桂冠の北倉です。
「黄桜」はカッパカントリー。
「宝酒造」は伏見の工場。
銘柄は「松竹梅」ですが、元は西宮の松竹梅酒造から譲渡された物。
灘にも生産拠点があるとの事。
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京都府京都市伏見区 小山本家京都工場
伏見本格スタートは世界鷹の小山本家。
でも、良く見れば本社は埼玉県(爆)他に伏見に1軒、灘に1軒グループが。
http://koyamahonke.co.jp/
書いててどうなんだかって気がする時だってありますよ。
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京都府京都市伏見区 北川本家
気を取り直してお次は「北川本家」
京阪桃山御陵前か近鉄伏見桃山の駅を降りて西へ一直線。
商店街を抜けて橋があるなと気付くあたりで左手を見ればそこにあるのが北川本家。
主銘柄は「富翁」。
http://www.tomio-sake.co.jp/
ちなみに、表通りにある一見米屋の「翁屋」は実は富翁の直売所。
タンク直の量り売りなんてあります。
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京都府京都市伏見区 松本酒造
桃山御陵から西へ、北川本家を過ぎ橋を渡って次の橋の手前。
右手に黒塀が見えたらそこが「松本酒造」主銘柄は桃のしずく
http://www.momonoshizuku.com/
グーグルマップで見ると殺風景なブロック塀ですが、今は古風な塀に変わっています。
それもそのはず、建物自体が文化財、設備は近代化産業遺産。
景観建築指定もあり、時代劇等のロケ現場になった事数知れずの強者です。
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京都府京都市伏見区 斉藤酒造
松本酒造の黒い塀を右手に更に西へ。
橋に着いたら対岸左手に見えるのが「斉藤酒造」。
銘柄は英勲。
元は柳正宗や大鷹だったものが、大正天皇即位の折りに今の銘柄に。
http://www.eikun.com/
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京都府京都市伏見区 藤岡酒造
伏見桃山から西へ三井住友銀行の角を右に折れ北上。
NTTのビルの角を左へ、西へしばし行くと、煉瓦造りと木造の蔵の間に酒林が吊ってあるのが、藤岡酒造。
銘柄は「蒼空」ここは基本500ml瓶のみです。
http://www.sookuu.net/index.html
ただ、業務用には一升瓶もあるらしく、大国町の地酒屋には蒼空の一升瓶が2種類あります。
もしかすると他にもあるのあもしれません。
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京都府京都市伏見区 都鶴酒造
丹波橋駅の京阪側出口を出て、西へ行く道を一直線。
突き当たったら左に折れて1つめの交差点を右へ。
一度広くなった道が狭くなる交差点を左へ。
左手にたばこ屋のある三叉路を右へ。
次の角の手前の右手の駐車場の看板の横、新しい建家の奥に酒蔵のシンボルの煉瓦煙突が見えたらそこが「都鶴酒造」
http://www.miyakotsuru.co.jp/
京都らしいお酒あります「壬生の夢」箱の名前。
あなたはそのうち何人知っている??壬生と言えば・・・屯所・・・・誠・・・
「うなぎのねどこ」19年目の古酒。なが〜〜〜〜い おつきあい
「京都銀行」かい!(笑)
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京都府京都市伏見区 玉の光酒造・松山酒造
先の都鶴酒造の前から西へ、都鶴酒造の角を右に折れて突き当たりを左へ、川を渡って突き当たりにあるのが、「薩摩島津伏見屋敷跡」の石碑。
坂本龍馬ゆかりの地。
石碑を右に進めば、玉の光酒造の精米所。
更に進んで右に折れ、更に進んで右に折れると丁度先の精米所の裏手。
左右の板壁は、右が玉の光酒造、左が松山酒造。
銘柄は玉の光酒造は名前の通り「玉の光」、松山酒造は「明君」
玉の光酒造
http://www.tamanohikari.co.jp/
こちらは、日本酒だけでなく、米焼酎も作っています。
松山酒造(ホームページは無し)
http://www.fushimi.or.jp/brewery/matsuyama.html
こちらは月桂冠の傘下となって、全量月桂冠ブランドで出荷されている様です。
実は、先程の薩摩屋敷の石碑を左に折れた方にも別の酒蔵があるのですが、これは後日補完の予定です。
ちなみに、写真は逆方向(解説は北から南に向かって、写真は南から北を撮影)からなので、左が玉の光酒造、右が松山酒造になっています。
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京都府京都市伏見区 招コ酒造
松山、玉の光の両蔵から道を引き返して、木工所の角を左へ。
2本目の通りの向こうに赤いテントのお好み焼きやが見えたら道を渡って右折。
どんどん北に進めば道路左側に近商ストアの看板が。
近商の看板に近づくとその先に見える小さな看板が招コ酒造の看板。
左へ折れると事務所の入り口にはお約束通り酒林が、右手には「招コ」の樽が積まれ、その横には酒槽が。
http://www.shoutoku.co.jp/
ここは、日本でもまだ数少ない女性杜氏が率いる酒蔵。
そういえば、ここの杜氏さん誰かに似てる気がする。
その御方もいけるクチだったはず。でも私だけ???
ここのお酒はやっぱり純米酒。でも、今年発売のトマト酒も結構夏向きで良かったりする。
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京都府京都市伏見区 鶴正宗酒造
丹波橋を降りたら西出口を出て真っ直ぐ行って突き当たりを左へ。
右へ折れる道を真っ直ぐ行けば川を渡って突き当たりは薩摩屋敷の石碑。
ここまでは第27回と同じ、違うのは石碑を左に折れる事。
そう、補完完了したのが「鶴正酒造」。
http://www.fushimi.or.jp/brewery/tsurumasa.html
ただ、蔵に「鶴正宗」の樽は積んであるが、実際に流通しているのは「京都五山の四季」と「古都の雫」だけらしい。
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京都府京都市伏見区 小山本家京都支店
伏見桃山から駅前商店街を西へ、竹田街道の交差点は右手に中央信用金庫と伏見酒造組合が目印。
右へ折れれば月桂冠の昭和蔵。
左へ折れて南へ、川の手前の交差点を左に折れれば幕末の記憶が残る寺田屋。
そして右に折れればここ、世界鷹の小山本家関西支店。
http://koyamahonke.co.jp/
看板には伏見清酒とありますが、前にも書いた通り本社はさいたま市の酒蔵。
実質的には全量を一旦本社工場に送っている様で、伏見生産の銘柄は無さそうな雰囲気です。
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京都府京都市伏見区 京姫酒造
小山本家の隣と向かいにあるのが京姫酒造。
http://www.fushimi.or.jp/brewery/kyouhime.html
現在は小山本家の子会社で、少量生産の吟醸酒が専門の蔵である。
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京都府京都市伏見区 キンシ正宗
京の街を出る前に伏見の蔵をもう一軒。
丹波橋の駅を京阪側の出口から出て、目の前の通りを西へ。
三叉路に突き当たったら右に折れて交差点を1つ過ぎれば見えてくるのが「キンシ正宗」銘柄も同じくキンシ正宗。
http://www.kinshimasamune.com/
創業200年余の蔵は京の新しい物好きの例に漏れず、昭和5年には鉄筋造り冷房完備の四季醸造の蔵を建て、初めて紙パックの日本酒を世に出したのもここ。
そのラベルも、伝統の「金鵄勲章」。
その元になった「金鵄」から「金閣・銀閣」「侍日本」と現代風まで様々。
近年は焼酎やビール(花街ビールに同志社ビール)もラインナップされ、本社にソーラーパネルも設置するなど、新しい物好きは止まる気配が無さそうです。
さて、次回より京の街を出て再び大阪に歩を進めます。
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京都府京都市左京区 松井酒造
今回より伏見を脱出します。
前回の最寄り駅である中書島から電車で北へ。
終点京阪出町柳駅の今出川改札を出ると今出川通りと川端通りの交差点。
鴨川を右手に見つつ南へ進み交差点の向こうに赤い建物が見えればそこは東一条通。
左に折れて茶と白のボーダー柄の建物の軒先にある杉玉が造り酒屋の印。
明治中期には洛中に131軒あった酒蔵は今は京都酒造組合の3軒だけ。
その最古参が、松井酒造である。
主銘柄は「京千歳」
http://matsuishuzo.com/
限定銘柄が多く、全ての種類を制覇しようとすれば、京都の名所旧跡や名店を廻らなければクリア出来ない。
それもまた楽しいかもしれない。
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京都府京都市上京区 佐々木酒造
松井酒造のある出町柳から河原町丸太町でバスを乗り継ぎ丸太町智恵光院で降り、丸太町通りを少し戻り、日暮通を北に進めば、左手に見えるのは佐々木酒造。
http://jurakudai.com/
主銘柄は「聚楽第」
二条城の北、旧聚楽第の南という立地は茶の湯好きの秀吉が良い水が得られる地として選んだとされ酒造りの適地の条件を持つと言われます。
最近では、某社ハイブリッドトラックのCMに登場する京の酒蔵として有名になりつつある様です。
CMの出演者である佐々木蔵之介氏の実家(弟が現社長)でもあります。
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京都府城陽市 城陽酒造
土曜、今日は京都南部をターゲット。
近鉄で奈良へ、JRに乗り継いで山城青谷へ、ホームから煙突が見える。
煙突の主は城陽酒造 。主銘柄も城陽だ。日本酒蔵だが梅酒も強い、それもそのはず、
地元に京都一の梅の産地「青谷梅林」がある。近づけば道の突き当たりに
蔵が見える。完全木造といかないのは一寸残念なところ。
http://www.joyo-shuzo.co.jp/
道をはさんてあるのが直売所。入って右手は果実酒、奥は古酒、熟成酒、左手は生酒など。
気になる逸品「へそまがり」聞けば3年古酒との事。
一本買ったら次は玉水、蔵2軒。
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京都府綴喜郡 北川本家・玉之光支店
電車に乗って玉水へ、駅を降りると駅前右手にトミオーの文字が入ったタンクが。
下調べ通りなら北川本家と玉の光酒造が駅近に別蔵を構えているのだが、
ぐるり回っても境目がわからない。もしかすると共同利用しているのかもしれない。
一周すれば小さな煉瓦煙突。そこは酒蔵である。
さて、酒造組合の情報によれば玉水から棚倉の間に蔵が2つ有る・・・はずなのだが見あたらない。
何度も行き来して見つけたのは草むした生活感のない建物と、塀だけ残った更地。
相綴酒造と京都酒造が確かにここにあった証拠。
ひっそりと消えた酒蔵の消息はわからぬままである。
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京都府中京区 白糸酒造二条城店
京都地下鉄二条城駅を降りて3番出口を出て南へ、大通りに出たら。
右手にある小さな町屋白糸酒造二条城店。蔵自体は天橋立のすぐ近く。
http://sake-shiraito.com/
小さな蔵ゆえ、母が社長、娘は役員だが、娘は筋金入りのアニヲタである。
企画したのがアニメコラボの日本酒。自社の日本酒では供給が限られるので
近隣の酒蔵に生産委託。物を用意するのは簡単、問題はキャラクターの使用権
小さな会社が手探りで交渉を重ね実現するのは並大抵ではない。でも実現させました。
時として、そんな企画酒の中に自らの想いを込める事だってある。
宇宙戦艦ヤマト2199公開の折りに発売したコラボ酒にそれが見て取れます。
銘柄は「美伊」。醸造元は「松本酒造」恐らくは、ヤマトの松本零士外しに抗議の
意味をさりげなく込めたとしか思えないですよね。
ところで二条城店は単なる販売所ではない、コラボしたアニメ一色の展示場になったり。
あるいは、他のレイヤー達の活動拠点にも。安価に更衣室、荷物預かり所、休憩所
場合によっては撮影場所の交渉サポートも。自らも絵師でレイヤーだから何が必要か
よく判ってます。
で、ここに来る客はと言えば・・・装甲騎兵ボトムズのコラボ酒を買って。
家に持って帰って二人で一口飲んで、むせてから一言。
「なんでこんなものを、皆うまそうに飲むんだ?」
お約束です(笑)。類は友を呼びます(爆)
気になる向きはセリフでググってみてください。
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