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三重県伊賀市 橋本酒造
JR関西本線加茂駅からディーゼルカーに乗って新堂駅へ。
駅に着く直前、遙か南に「伊賀酒」の看板が。それが目印。
駅前から南へ行く道を真っ直ぐ行き、川に突き当たったら西へ。
しばし行けば右手に小さな酒蔵が。
入り口横の窓には鑑評会の受賞の賞状がズラリ、直売所の扉を開ければ不釣り合いなほど大きな酒林が。
そして縁起物のスズメバチの巣が・・・
そこが橋本酒造。
主銘柄は俳聖芭蕉。
酒林はお得意さんの手作り。
http://www.ict.ne.jp/~h-bashou/index.html
地元相手の小さな蔵。
鑑評会用は1桶だけ醸す大吟醸。
それがさりげなく金賞を取り続ける。
精米50%、普通に作るだけ。
実は普通が一番難しいのだ。
伊賀の里は実力派揃い。
そんな蔵がゴロゴロ居るのだ。
秋口は商品がないのは冬だけ仕込みの蔵の宿命。
品揃えが整うのは今からです。
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三重県伊賀市 森喜酒造
橋本酒造から駅へ、次の列車には時間がある。
幸い駅前にバスが停まっている。
これ幸いと乗り込めば、丁度いい場所、いい時間。
西芳方寺のバス停を降りて南へしばし、煙突が見えたら酒蔵の印森喜酒造さんだ。
主銘柄は妙の華だが、「るみこの酒」の方が今はメジャーか・・・
http://homepage3.nifty.com/moriki/
私の酒蔵探訪は予約などしない、気の向くままだ。
蔵見学の機会はまずありえないし、微生物の働き場でもある酒蔵は、常に異種の微生物の侵入を拒む。
一番大敵が酢酸菌、乳酸菌や納豆菌だって避けたいのだ。
実際、蔵見学前は納豆やヨーグルトは控えてと書く蔵もちゃんとあるのだ。
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三重県伊賀市 森喜酒造(続き)
さて、いくつか試飲させて頂き、おみやげも買った。
列車にもまだ時間がある。
そこで、「蔵を見ていかないか」と有り難いお言葉。
飛び込みで行っているのに、もしやD300の御利益か??
今日の朝は何食ったっけと思いつつも、さっそくお言葉に甘え予想外の蔵見学と相成りました。
では左上から・・・蒸し器です。今では少なくなった和釜です。
床下にはバーナー室小さい画像は部屋の隅の古い煉瓦煙突の跡か・・・
今は現役の大きな煙突が役目の担います。そして奥には発酵タンクが。
2段目左は今まさに発酵中のもろみの様子。
少し高めの気温に温度調節が大変だとか。
おつぎは槽(ふね)・・もろみを搾って酒と酒粕にする古来の仕掛。
・・・今は効率重視の藪田式も多い中、ここはこれ一本です。
階段の上は麹室、中には出番を待つ麹が。
下段左は古風な造りの二階の窓。
出来た麹は次の出麹室へ、扇風機と除湿器はもしかして企業秘密??
麹が程良く乾燥したら下の仕込みタンクへ人が抱えて運びます。
蒸し米を持って上がるのも同様。
米を運ぶのは急な階段1つ。
冬の仕込みの間階段の上り下りが続きます。
生こうじ(酉へんに元)仕込みの乳酸発酵も2階で行います。
自然任せの蔵付き菌の出番。
今は速醸こうじ(酉へんに元)も多いのですが、時間を掛けた分しっかり答えてくれます。
年季の入った柱や梁のなか、主柱にしつらえた神棚。自然が相手の仕事なので、最後は神の領域だから。
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三重県伊賀市 中井酒造
森喜酒造から佐那具の駅に戻り、1時間1本の列車で伊賀上野に戻ります。
次は伊賀鉄道西大手駅・・・がしかし電車は出たばかり、次は1時間後。
距離は3キロ余り。
バスはと見れば更に遅い。
歩け、歩くんだ、ジョー(ぉぃ)
国道422号線を服部川を渡って南へ南へ、やがて道が国道163号線に変わると道は上野城がある山への坂道。
そして気付いた、グーグルマップで確認したあそこだ!!
峠にあったのは中井酒造場。道を挟んで直売店と酒蔵。
http://www.mie-sake.or.jp/kuramoto/602.html
ホームページは消えてしまったので酒造組合の紹介ページ。
杜氏も兼ねる蔵元は異色の経歴、伊賀市唯一のA級ライセンスの元プロボクサー。
そして今もボクシングのインストラクター。
蔵の隣にジムがある。
ジムの隣で事務ならぬ酒造り。
が、無論片手間なんかで酒が造れる訳はない。
いつだって全力。
生産量は少ない、が種類は多い。
直売店ではカップ酒もある。
お約束通り忍者柄だ。
今は新酒の時期。
一番種類が揃う時期がもうすぐ。
人気の酒は早い者勝ちだ。
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中井酒造から西大手へ。
電車は来ないが上野市までは僅か600メートル。
次の蔵はその間だから何も考えずに歩き出す。
が、みつからない。
何度も往復して通り1つずれているのに気付くのだから間抜けな話だ。
やっと着いたが森本仙右衛門商店だ。
主銘柄は黒松翁。
http://www.kuromatsu-okina.co.jp/
伊賀の蔵はチャレンジャーだ。
玄米をワイン酵母で醸造すればワインと見まごう酒が出来る。
他にはないかも??とホームページでは紹介しているが、実は名張の酒蔵で同じ系統の酒が(笑)
茶目っ気もある。
「黒松翁 吟醸原酒 忍壺」って奴がある。
吟醸だから本醸造なのだが、注意書きがふるっている。
曰く「※コルク栓を開けても忍者は出てきません。」
当たり前だろ!って普通書くかよ。
他にも」日本酒度−50の超甘口のマッコリ系日本酒やら、大きい事はいいことだとばかりに益々繁盛にかけて二升五合(4500ml)入りとか。
縁起物なのだが実はこれ、そうそう見つからない稀少品なのだ。
近々大阪でも蔵元直売するみたいだから気になる向きはホームページでチェックだ。
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三重県伊賀市 平和酒造
上野市から電車で2駅。
茅町の駅の南の通りを東へ。
イオン、味噌蔵と進み、皮膚科の医院と建築資材屋の間の通りを進めば、左手に木造の建物に、「みつくりの里」、「富士正宗」の文字が見えます。
そこが平和酒造。
ホームページは無いので酒造組合の紹介ページ。
http://www.mie-sake.or.jp/kuramoto/607.html
平和酒造というと、先に出るのは和歌山の「紀土」が先に出ます。
が、こちらの平和酒造も負けては居ません。
知る人ぞ知る蔵は、とあるグルメ雑誌で「地方の隠れた名酒ランキング第3位」という事だからやはり只者ではない。
出来れば一本買い求めたい所だが、時間が押してしまった為、日も落ちる中写真撮影のみに終わったのが無念な所。
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三重県伊賀市 若戎酒造
青山町の駅を降り、駅前通を南へ。
木津川を渡って突き当たると左が郵便局。
右へ進めばそこが「若戎酒造」
http://www.wakaebis.co.jp/index.html
さて、関西で「若戎」といえば、その昔、恵比寿様の書かれたお札をの事をさし、新春に「わかえびす・わかえびす」のかけ声で売り歩くのが風物だったそうで、
芭蕉の句にも
「年は人に とらせていつも 若夷」
というのがあるそうな。
そんな事もあって、西宮戎神社で御祓いしたお札付きの「えべっさん祝い酒」がこの時期にはあります。
で、お約束通り「忍者」もあれば、「伊勢詣」もあったりしまする。
しかし、直売所で全てが揃うと思うな。
ネット限定の限定品が隠れている。
限定10本だ気を付けろ(笑)
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三重県伊賀市 大田酒造
2回目のアタックである。
1回目は近くまで行ったが日没で終了。
2回目は絶対に行かねば・・・歩くなら猪田道からだが、かなり遠い上に目印が無い。
お勧めは上野市から名張行きのバスで上之庄バス停を降りて南へ数分のコース。
ただし、本数は1時間に1本以下なのだが。
着いたのは大田酒造。
主銘柄は半蔵
http://www.hanzo-sake.com/index.html
ここも攻めてくる蔵。
蔵に放置されていた木桶を復活させて木桶仕込みの酒を造ってみたり、伊賀FCくノ一とコラボで
「蹴人(シュートって読みます)」を造ったり(売り上げの一部は伊賀FCに強化費になるそうです)
伊賀の酒米うこん錦を復活させて日本酒を造ったり・・・
でも怪しいのは何と言ってもジンジャーエール。
物はジンジャーエール、けど名前が怪しい。
ニンジャーエール・・・ダジャレかい(笑)
ただし、これは旧版今はパワーアップして「忍ジャーエール」(ぉぃ)
怪進撃はまだまだ続くのでしょうか(大汗)
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三重県名張市 瀧自慢酒造
赤目口駅を降りて駅前通をとにかく真っ直ぐ進む。
駐在所を過ぎて次の交差点に近づくと、左前方に古風な建物が見えたら、そこが瀧自慢酒造。
http://www.takijiman.jp/
自慢の瀧は当然赤目四十八瀧。
自慢の酒は、新酒鑑評会やインターナショナルワインチャレンジの受賞を重ねる。
そのモットーは
「百人が一杯飲む酒より、一人が百杯飲みたくなる酒」
気になる酒は「名張乙女」、田山花袋の小説「名張少女」に因んだ名前。
どイチビリもある、三重特産のオレンジ「カラオレンジ」を使ったリキュール。
その名も・・・・
KARA−OK(カラオケ)
なんでそうなるかなぁ?
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三重県名張市 福持酒造
赤目口にあるもう1つの酒蔵。
駅からは一寸遠い。
駅の西側の踏切を渡り、細い道を自動車屋と八幡神社の間を抜け、少し広い通りに突き当たったら左へ折れて、川を渡って川沿いを北へ。 道が分かれたら川を離れる道を真っ直ぐ行けば、遠くに見える白壁が福持酒造。
主銘柄は天下錦
http://www.mie-sake.or.jp/kuramoto/613.html
例により酒造組合の紹介ページ。
ここの蔵の酒はとにかく安い。
純米大吟醸が一升で何と3000円を切ってしまいます。
でも新酒鑑評会では何度も金賞を取っています。
訳もなく安い事は絶対にありません。
安いのは自家栽培の山田錦をメインに酒を造っているから。
これは絶対に強いです。
そして、しっかり造った大吟醸なら・・・2〜3年家で熟成させるのもありでしょう。
日本酒は早く飲まないといけないと言いますが下手に造った奴を不適切に保管すればの話。
ちゃんとした日本酒は、しっかり熟成されて更にグレードアップするはず。
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三重県名張市 木屋正酒造
名張、忍者の里にして怪人Y面相・・もとい怪人20面相の生みの親幻影城城主、江戸川乱歩の出身地。
その生誕地碑の近くにあるのが木屋正酒造。
主銘柄は高砂・幻影城・而今。
http://homepage1.nifty.com/kiyashow/
ホームページを見ると、見学出来て直売もありそうだが、今は蔵見学も直売も休止中である。
少人数の小さな蔵では掛け持ちは難しいのでありましょう。
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三重県名張市 澤佐酒造
名張の市街地にもう1件の酒蔵。
名張の駅を降りて南へ。
名張川を渡って川沿いを東へ。
写真を撮るならそのまま直進して国道との交差点からがベストビュー。
蔵に行くにはもう少し直進して、国道165号線の1つ南の細道を東へ。
煙突を目印に着いたのは澤佐酒造。主銘柄は参宮。
http://www.mie-sake.or.jp/kuramoto/614.html
伊賀米で仕込む酒は、鑑評会受賞多数の実力派。
でも、正統派だけじゃない。
純米吟醸「アンプレヴュ」
名前も瓶も味も・・・全てが日本酒離れ。
黙って出せばワインとしか思えない。
ただ、生産量は決して多くない。
欲しければ早い者勝ちだ。
健闘を祈る。
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